天の川探訪2019

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奥多摩湖にて留浦浮橋と天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm
奥多摩湖にて留浦浮橋と天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm

今年は天の川を含めた星景を撮るべく、年始すぐにD FA15-30mmを購入し、3月くらいから比較的行きやすい奥多摩湖周辺で撮影を始めました。天体知識ゼロからのスタートだったので、天の川の見える時期や方角は2019年 天の川撮影月間カレンダー(九州〜関東)を参考にさせて頂きました。

扉絵は奥多摩湖留浦浮橋(通称ドラム缶橋)で撮影した天の川です。撮影はPENTAX K-1D FA15-30mmStarry Landscape Stackerで6枚合成してノイズ低減しています。この機材構成で試行錯誤したところ、全体の解像感とノイズ、周辺のコマ収差を考えると、15mmで10秒 (f/4.0) ISO 4000、アストロトレーサー使用がベストというのが現時点の結論です。

奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm
奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm

まず、手始めに「桜×天の川」のロケハンがてら深夜の奥多摩湖を訪れます。天の川が現れる時間が分からなかったので、深夜0時から構図を探りつつ待機します。3時頃でしょうか、写真に天の川らしき靄が写った時にはテンションが上がったのを覚えています。

奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm
奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm

天の川はとにかく撮影条件がシビアなため、少しでもチャンスがあれば無駄足を気にせず撮影に出かけました。ちょうど千鳥ヶ淵の桜の時期と被ったこの日は、仕事からの千鳥ヶ淵、そして奥多摩湖とかなり無茶なスケジュールでした(汗)

奥多摩湖の桜と天の川2019 | PENTAX K-1&D FA15-30mm
奥多摩湖の桜と天の川2019 | PENTAX K-1&D FA15-30mm

何度も訪れて構図、設定を詰めたおかげで、想い描いていた構図の写真が撮れました。道路がチラリと見えるのがお気に入りポイントです(笑)改めて見るとの解像感がイマイチなので、また来年、ベストな設定で撮り直したいですね。

柳沢峠にて天の川 | PENTAX K-1&D FA★50mm
柳沢峠にて天の川 | PENTAX K-1&D FA★50mm

富士山×天の川」を狙い柳沢峠も訪れますが、4月ではまだ時期が早く、この構図は実現出来ませんでした。せっかく天の川がはっきり見えているのでFA★50mmで狙ってみました。中心付近はF2でも目が痛くなるくらい星が良く写りますが、周辺のコマ収差?(星の滲み、ボケ)は結構気になります。

ハンゼノ頭にて富士山と天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm
ハンゼノ頭にて富士山と天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm

先の柳沢峠の時にハンゼノ頭ならあるいは?と思い翌月に夜登山を決行しました。見晴らしは想像通り最高でしたが、雲が多かったのと、都市部の光害が想像以上に厄介でした。ともあれ、狙っていた「富士山×天の川」の構図が実現しました。

ハンゼノ頭にて富士山と天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm
ハンゼノ頭にて富士山と天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm

アジの開きみたいな雲が面白かったですが(笑)流れが速く複数枚の合成には向いていませんね。

ハンゼノ頭にて富士山と天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm
ハンゼノ頭にて富士山と天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm

薄っすらと頭上を覆うように天の川が続いていましたが、超広角レンズをもってしても全体を写し切れないのが残念です。最近は使っていないDA10-17mmだったらどう写ったんでしょうね?HD化された新型が脳裏にチラつく今日この頃です(笑)

ハンゼノ頭にて富士山と天の川 | PENTAX K-1&D FA★50mm
ハンゼノ頭にて富士山と天の川 | PENTAX K-1&D FA★50mm

50mmで「富士山×天の川」の構図は流石に窮屈でした。気になっていた周辺画質はF2.8まで絞ると大分改善するようですが…。

奥多摩湖にて留浦浮橋と天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm
奥多摩湖にて留浦浮橋と天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm

扉絵にも使っている、去年、DA10-17mmで撮影していたこちらの風景は、15mmでは多少画角が狭いものの留浦浮橋天の川が何とか収まりました。天の川左に流れ星が写っていたので、あえて合成せずに一枚現像しました。星はもちろん、前景もそこそこシャープにという事で「10秒 (f/4.0) ISO 4000」辺りがノイズ的に限界かなと。K-1 Mark IIだとノイズはどうでしょうね?気になります(笑)

奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm
奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm

再び奥多摩湖で高度を上げて他の構図を探ります。何回も歩いた遊歩道ですが、真っ暗な中で一人だと結構怖かったりします。そして、休日の深夜ともなると走り屋勢のの爆音が喧しいです(笑)

奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA★50mm
奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA★50mm

D FA★50mmはF4まで絞るとほぼ満足いく画質になりました。周辺の流れはアストロトレーサーONでもこんなもんでしょうか?いまいち正解が分かりません。

奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm
奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA15-30mm

5月下旬にもなると周りの木々が生い茂っていて、余計な枝葉が入らない構図を探すのが大変でした。蛾とか蚊など虫も出るので、落ち着いて撮影って感じではないですね(汗)この日は人出が多かった事にもですが、隣の駐車スペースでお姉さん達が寝っ転がってたのには驚かされました(笑)

奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA★70-200mm
奥多摩湖にて天の川 | PENTAX K-1&D FA★70-200mm

D FA★50mmでの試行錯誤にも少々飽きてきたので、D FA★70-200mmを持ち出し、プロソフトンAの組み合わせも試してみました。70mmの狭い画角での構図調整に苦戦し、中途半端な構図になってしまいました(汗)試さなかったですが、200mm側だとピント合わせも大変でしょうね。

こうして見ると結構撮ってるような気もしますが、遠征用に何回か取った連休は尽く悪天候で潰れたりしていて、結局は天候見つつ弾丸できる奥多摩湖周辺での撮影になってしまうんですよね(汗)片道2時間圏内でどこか良い場所あると良いんですが…もうしばらくは撮影地含め、天の川探訪が続きそうな気がします。

コメント

  1. orasion より:

    ゆっくりと、じっくりと写真を堪能させていただきましたよ。
    4月の桜の頃ってまだ寒くて、写真からも季節は春だけどまだ寒いねとか暗さと明るさのコントラストからくる寂寥感というか、いろいろ感じながら楽しめました。
    自分の世界って素晴らしいですよね。
    好きなことにハマって没頭することができて何かしらの達成感を得られることができる、
    これが私の幸せの定義ですわ。

    へたれRさんの次回作に期待してます。

  2. へたれR より:

    お久しぶり〜写真楽しんで頂けたなら何よりです。
    自分の世界ですか、最近色々と飽き気味だったので、新たな楽しみを見つけられたのは良かったかなと。
    (ある意味)自分だけの空間で黙々と撮影するもの結構楽しいものでした。

    次回はもう少し進化したものをお見せしたいものです。

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