![PENTAX FA★85mm F1.4 ED [IF]](https://eternalroad.net/wp-content/uploads/2018/03/pentax_k-1_fa85-01.jpg)
ペンタックスの誇る至宝の銘玉「PENTAX FA★85mm F1.4」。FAスターレンズを調べ始めると、各所でその名と賞賛を目にすることとなり、お迎えするまでにはそう時間はかかりませんでした。
![PENTAX FA★85mm F1.4 ED [IF]](https://eternalroad.net/wp-content/uploads/2017/07/K52S5432.jpg)
もちろん中古で入手した訳ですが、傷だらけな個体が多い中でこのコンディションはIYH必至でした。ただ、やはりというべきか?ペンタックスフォーラムで中玉に少曇り、小カビの診断を受け、「非公式ですが」との前置きをしつつ教えて頂いたNSBテクノスに、修理と清掃をお願いしました。言われて見ても特定出来ない程度のものでしたが…、レンズ内のゴミも無くなり費用も安く大満足でした。
(2020年5月14日追記)
Kマウントデジタル一眼カメラ用交換レンズ「HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AW」を開発
http://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2020/20200324_028717.html
FA★85mmの新世代版とも言える「HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AW」が2020年後半に発売予定との事なので、その発売を楽しみに待ちつつ、FA★85mmで撮影した写真を再現像して振り返りたいと思います。再現像はAdobe Photoshop Lightroomで行いました。

雲天の奥多摩湖で一瞬の晴れ間に撮影した紅葉です。紅葉のクローズアップ狙いで装着していたFA★85mmでしたが、中望遠的に遠景を切り取るのにも最適ですね。




とは言ったものの、基本的に風景は広く写したい派なので、風景撮影に敢えてFA★85mmを持ち出す機会は少ないですね。シルバー塗装(特にフード)は筐体が傷付きやすいため、必要時以外は持ち出したくないというのもありました。



購入動機のひとつが「”ペンタックスが誇る最強のポートレートレンズ”をコスプレ撮影で使用したい」だったので、コミケ開催地である東京ビッグサイト付近の風景は結構撮っていました(笑)

コミケ等のイベントでは被写体との距離が稼ぎ難いため、K-5IIsでは127.5mm(35mm換算)と長過ぎる焦点距離に悩まされることが多かったです。こちらは最初はバストアップの苦しい構図でしたが、囲み移動時に割り込まれたおかげでウエストアップで撮影する事が出来ました(笑)五木あきらさんほどの有名レイヤーともなると、囲みがすごくてポジション変更すら難しいんですよね…。描写の方は、色収差は目立つものの背景のボケ具合が好みで、これを機にこのFA★85mmにはまっていったのは言うまでもありません。

囲みだと目線をもらうのにバストアップ位の距離がちょうど良く、この距離がピントが一番来るような気がします。この写真は光の感じが好みで特に気に入っています。

有名レイヤーさんは囲みがすごいと言っておきながら、バストアップ多くない?と思われるかもしれませんが、この頃はポジション取りに自信があって、無理なくスルッと前に進むのが得意でした(笑)今のえなこさんの囲みだと85mm程度じゃお話になりませんけどね(汗)

並びでは被写体との距離をある程度コントロール出来るので、しゃがんでもらえば全身撮影もギリギリ可能です。この写真は陽が落ちかけていてストロボ感が強めですが、「気に入らなければ ”いいね” だけしてそっと閉じる」と明言していたくろねこさんに、唯一リツイートして頂いたお気に入りです(笑)
そしてここからは、待ち焦がれていたフルサイズ機 K-1とFA★85mmの組み合わせで撮影した写真を紹介します。

K-5IIsでの経験則から構図が苦しそうな距離でしたが、K-1ではウェストアップで撮影出来ました。これなら全身狙える距離にいても目線をもらう事が出来そうです。これが85mmがポートレートに最適と言われる要因のひとつでしょうか。

超混雑するコミケの並びでは距離が取れないのが普通なので、しゃがんでもらいギリギリの構図で全身を収めました。ちなみにこの撮影の少し後に、K-1ごとFA★85mmを落下させるという大失態を犯しました(泣)ブラケット接続のストロボが全損しましたが、奇跡的にK-1、FA★85mm共に無傷で、後日のペンタックスフォーラム診断でも異常はなく事なきを得ました(汗)

曇天の日に撮影した写真はほとんど残らない(気に入らない)のですが、こちらは比較的良く撮れたと思い再現像してみました。曇天時の写りの参考になれば幸いです。

曇天時の現像も難しいですが、防災公園のような芝生の緑に赤が多いコスプレだったりすると、さらに現像で悩むことになります(汗)

せっかくのコスプレなので衣装全体を余さず構図に収めたいのですが、この距離になるとAF精度の問題なのか?ピント位置の解像感がいまいちな事が多く、歩留まりが悪いのが悩みの種でした。

うまくはまった時には素晴らしい描写をしてくれるだけに、歩留まりに不安があるのは残念でした。ペンタックスはもちろん、NSBテクノスにもピントチェックを依頼しましたが問題はなく、手ブレの可能性を考慮してISOを上げるなど色々試しましたが、結局、歩留まりは改善しませんでした。









![コスプレイヤー ぽぷりさん@ワンダーフェスティバル2016[夏]](https://i0.wp.com/eternalroad.net/wp-content/uploads/pentax-fa85/wf2016s-cosplayer-petit_popuri.jpg?ssl=1)
2016年後半にはD FA★70-200mmを購入したため稼働率が落ち、2018年にD FA★ 50mmを購入してからは、ほとんど持ち出すことがなくなってしまいました。実際のところ、コミケ等の近接イベントでは50mmの方が扱い易く、流石に最新設計ともなるとAF精度も高く歩留まりがまったく違いました。
HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AWは、そんな、“新世代の「D FA★(スター)」単焦点レンズ”の第2弾として登場するレンズなので、FA★85mmで唯一ネックだったAF精度が改善されれば、”新世代最強のポートレートレンズ”となることは間違いない、と期待しています。